美容栄養学の専門家*池上淳子の深堀り情報ブログ

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顔のたるみを改善☆表情筋を鍛える方法

 

表情ジワとは

 

表情に伴い現れる一過性のシワは、加齢と共に増加する。無表情に戻った時には消えるシワだが、加齢により、無表情時でも皮膚に刻まれた定着シワの事を表情ジワと言う。

表情により皮膚の表面にヨレが生じ、シワが形成される。これは一時の事であるが、繰り返されることで次第にヨレが皮膚に定着し、無表情時でも見られるようになる。これを定着シワとも言う。

 

同じ表情を行った場合、同じ場所にシワが形成される。中年代以降で表情が出る前から既に定着したシワが見られる場合が多い。一度定着すると、その場所は皮膚が変形する際の折れ曲がり基点となり、更に繰り返しその場所が形成されることで、深いシワとして定着する。

表情ジワは顔の様々な部位であらわれ、顔の印象に影響を及ぼす。目尻、口角、眉間、額など、見た目が老けて見える原因となる。

 

表情筋の機能低下

顔には表情を作り出す筋肉、表情筋が存在している。顔には表情筋、咬合筋があり、どちらも骨格筋である。骨格筋とは良く言う筋肉のこと。表情筋は30以上の種類がある。骨格筋は通常、骨と骨、または靭帯を繋ぐ構造をしているが、表情筋は皮膚と深部組織を繋いでいる。その為、筋肉を収縮させることで皮膚が牽引して表情がつくられる。咬合筋は上顎と下顎を繋いでいる。

表情筋機能が低いほど、たるみが大きい事が研究により報告されている。表情筋の末端は皮膚に結合しており、表情筋が皮膚の保持に関与していると考えられる。その為、表情筋の筋肉機能が低下することで皮膚の保持力が低下したるみに繋がると考えられる。

美容整形でボツリヌストキシンを投与して神経を麻痺させて表情を作らなくしてシワを起こさせない方法があるが、過剰に投与するとたるんだ顔貌となることが知られている。筋肉はつかったり、負荷をかけたり、鍛えたりしないとどんどん衰えていく。表情筋が皮膚を保持する為に重要であることがわかる。

表情筋の鍛え方

 

表情筋の機能は負荷をかけた運動をする事で改善される。それに伴いたるみの改善にもつながる。表情筋は骨格筋であり、骨格筋は負荷を伴う運動をする事で機能が向上する。年齢に関係なく、高齢者であっても適切な筋負荷による運動を継続する事で筋機能が改善する事が知られている。

たるみの改善には、個別の場所やシワへのアプローチよりも筋肉全体の改善を目指す事も重要である。

表情筋を改善する為には、表情を繰り返すだけでは筋肉に負荷が無い状態で効果が期待出来ない。また表情筋は体部の筋肉と比較して繊細であり、用具などで負荷をかける事は困難である。

そこで鍛え方としては、手や口により筋肉の動きを制限した状態で運動を行う事で十分な負荷をかける事が可能である。

筋肉にはその組織と拮抗して働く筋肉が存在する。例えば上瞼を引き上げる上眼検挙筋に対して瞼を閉じる眼輪筋が拮抗している。その拮抗筋を意図的に修復させて目的とする筋肉の動きに負荷をかけ、その状態で運動を行うことで表情筋の改善が期待できる。

フェースエクササイズは資生堂の動画を参照に☆

www.shiseido.co.jp

 

様々な実験や研究によりこの表情筋運動を継続する事で、たるみの改善に繋がるとされています。見た目の老化改善にも極めて良い手段の為、是非継続した取り組みをしてもらいたい。

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