内臓脂肪が生活習慣病を発症、悪化させるメカニズム
- はじめに
- 2種類の脂肪型肥満
- メタボリックシンドローム(※以下メタボ)の病態と診断基準
- 脂肪組織の役割
- 内臓脂肪蓄積肥満が病態を引き起こすメカニズム
- 内臓脂肪とアディポサイトカイン(生理活性物質)
- 内臓脂肪と消化器病態
- その他
- 終わりに
はじめに
近年、食の欧米化や運動不足による肥満が増加し、ダイエットへの関心は加速する一方である。見た目だけの問題だけではなく、肥満は多くの疾病の元凶となり、健康を維持する為にも、脂肪と病気の関連について、広く知って頂きたいと思う。
生活習慣病は糖尿病、高血圧、脂質異常症などを筆頭に多くの疾病の総称である。これらの疾病の特効薬などは無く、病気になると、対処療法として服薬が続き、終わりが見えない。また食事制限や運動習慣など取り組むべき事柄は多く、身体の不調と常に付き合いながら、制限のある中で生きていかなければならない。
そもそも肥満とは・・・体脂肪が多い状態を肥満と言う。体脂肪が多い事で何故様々な疾病が起こる事になるのかを紐解きましょう。
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炭水化物ダイエットの危険性
炭水化物ダイエット、ローカーボダイエット、低糖質ダイエット、、など様々な名称があるが、いずれも、炭水化物や糖質を極端に減らして、肉や魚などのタンパク質、油などは制限無し、、という偏った食べ方のダイエットだ
アトキンスダイエットとも言い、アメリカの医師、ロバート・アトキンス氏が考案したダイエット法である
通常200から300gである炭水化物の摂取量を20から40gと非常に少なくし、糖の代わりに脂肪がエネルギーとして使われる状態に誘導する
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